【後編】年に一度、颯が神馬になる日~鴨川 吉保八幡神社の流鏑馬~

やんちゃ坊主の颯(はやて)が年に一度、千葉県鴨川市にある吉保八幡神社の神馬になる日の後編です。

前編をお読みになってない方はぜひ。

さて、まず吉保八幡神社の流鏑馬について触れておきたいと思います。

目次

吉保八幡神社の流鏑馬と五穀豊穣の占い

千葉県鴨川市にある吉保八幡神社は、長狭街道沿いにあり、美しい棚田が広がるカメラマンにはちょっと有名なところにあります。吉保八幡神社は大変歴史のある神社で、なんと鎌倉時代中期に創建されたそう。この流鏑馬神事は、翌年の五穀豊穣を占う神事で、千葉県の無形民俗文化財に指定されています。

的は、1m四方の大きさの板が5mの高さに取り付けられています。流鏑馬馬場は120間(約217m)の距離で、その間に3か所に設置sれています。

的のひとつひとつは、一番的が「早稲」、二番的が「中稲」、三番的が「晩稲」の稲の品種をあらわしていて、「禰宜(ねぎ)」と呼ばれる射手が3回のチャレンジで合計9本の矢を放ち、その矢の当たり具合から豊作、凶作、適種を占います。

一般的な流鏑馬と比較して特徴的なのは、的の距離が遠いことだそうです。

いよいよ神事はじまる!神馬をお迎えに

吉保八幡神社の流鏑馬は、お昼頃からはじまりました。

今年は、台風24号接近の影響で悪天候。早朝に御神輿も中止と発表があり、最低限の催しとなりました。

吉保八幡神社より、祭囃子に合わせて、禰宜(ねぎ)が神馬を迎えにいきます。

出発前に悪魔祓いの獅子舞。獅子舞って怖いイメージがあったけど、動きが可愛かった(笑)

獅子舞が終わったら、禰宜を背中に乗っけて神社へ向けて出発です。神馬は最後尾。

颯(はやて)の後ろには、千葉県警のパトカーが警備してくださいました。

道半ばでとうとう雨雲レーダーの予報では降らないとのことだったのに、雨が(汗)

大粒の雨と車に少し動揺する颯(はやて)。

孝徳先生が、その度に歩みを止めて、颯が落ち着かせます。

颯がんばれ~

そして、20分くらい歩いて、吉保八幡神社に無事到着。

どのくらい降ったかは、孝徳先生のレインコートの濡れ具合でお察しください。

禰宜を送り届けて、しばしの休憩後、流鏑馬の準備です。

ぴかぴかの神馬舎。

颯(はやて)が神馬をつとめるタイミングで新しくなったそう。

ちなみに、流鏑馬神事は女性禁制。なので、結界内に入れないし触れられません。。。

馬装やお世話をお手伝いしたくても、遠くから見守るだけ。

流鏑馬の馬装完了。

鐙をロープでかなりぎゅーーーーと固定しています。

飾りが目にかからないように、調整していました。

神馬、颯(はやて)登場!歓声!

かっこいいよ~!はやて~(〃∇〃)

そして、的が運び込まれます。

的は、一番の的、二番の的、三番の的が三か所に設置されます。

高さもあるし、距離もあります!

いよいよ、来年の五穀豊穣を占う流鏑馬がいよいよ開始。

スタート地点で三回回って、いっきに駆歩!

最初の一走目は、矢を手投げ。

終点からは、引かれて帰ります。群衆を見ないように歩かせています。

今年の禰宜(ねぎ)の方。神事前は一週間、禊するそうです。

二走目から、流鏑馬チャレンジが3回。

三走目の第一の的が見事命中しました!

一番的ってことは、来年は早稲ですね!

射手を神さまのもとへお届けして、おつとめ完了です。

颯(はやて)おつかれさま!

おつとめ完了!

神社の帰りは、颯(はやて)の相棒の騎乗で厩舎へ向かいます。

車が来ても、リラックスしている颯。

実は、前日に練習の帰り道、車が前からきたとき、颯くん、後ろずさりして田んぼに落ちそうになったとか(笑)

おつとめを無事終えて、台風来る前にクラブへ帰宅。

来年もいい実りになりそうでよかったです♪

颯(はやて)出張おつかれさまでした。ゆっくりやすんでね~。

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